苗・用土・肥料
花苗について
ガーデニングは玄関前や狭い庭、ベランダなど、広いスペースがなくでも大丈夫です。庭がないマンションやアパートにお住まいの方でも、十分楽しむことができます。地植えの場所がなくてもガーデニングを楽しめる「ハンギングバスケット」で花やハーブ、観葉植物を並べて、緑いっぱいのベランダを作りましょう。
数種類の花を一つの鉢にギュッとレイアウトする「寄せ植え」も楽しいですよ。
ガーデニングに必要な鉢やプランター、用土、肥料のご相談、お気軽にどうぞ。
春の花苗の一例
ペチュニア・パンジー・ビオラ・サフィニア・カーネーション・バコパ・ロベリア・インパチェンス・ゼラニウム・ラベンダー・デージー・スカビオサ・ハーブ・ナデシコ・ベゴニア・マリーゴールド・ニチニチソウ・ネメシア・バーベナなど
夏の花苗の一例
ランタナ・コバノランタナ・アメリカンブルー・センニチコウ・ダイアモンドフロスト・マリーゴールド・ジニア・ゴシキトウガラシ・キャットテール・ベゴニア・ペチュニア・ギボウシなど
秋の花苗の一例
センニチコウ・センニチコボウ・シュウメイギク・ホトトギス・キキョウ・ススキ・小菊・バコパ・パンジー・ビオラ・クランベリー・チェッカーベリーなど
冬の花苗の一例
パンジー・ビオラ・ハボタン・ガーデンシクラメン・プリムラ・アリッサム・エリカ・ハナカンザシ・イベリス・シロタエギク・モクビャッコウ・オキザリス・ヒアシンス・クリスマスローズなど
ハーブガーデンを楽しみましょう。
ハーブの魅力は香りや味だけでなく、薬効成分があり、育てやすいところです。ハーブの種類はとても多く、食べるハーブや花や香りを楽しむハーブなどさまざまです。スパイス・お茶・アロマオイル・ポプリなど利用方法もたくさんあります。お好きな苗を気に入った鉢やおしゃれなカゴに植えて飾ったりして「魅せる」ハーブを楽しんではいかがでしょう。
野菜苗について
野菜には「旬」があり、品種によって栽培する時期が決まっています。
野菜を育てて旬の味を楽しみましょう。家庭菜園を始めてみませんか?
春の野菜苗の一例
春になると気温も上がり、植えられる野菜の種類が多く、野菜を育てるには最適な季節です。
トマト・ミニトマト・ピーマン・パプリカ・シシトウ・キュウリ・ズッキーニ・エダマメ・オクラ・ニガウリ・ナス・トウモロコシ・カボチャ・スイカ・マクワウリ・サツマイモ・ブロッコリー・スティックセニョール・キャベツ・芽キャベツ・リーフレタス・レタス・ミズナ・チンゲンサイ・セロリ・ミツバなど。
夏の野菜苗の一例
高温期の夏は野菜にとって過酷な気候。気温と水の管理などに気を付けるのがポイントです。
シシトウ・ニガウリ・ミズナ・セロリ・ミツバ・モロヘイヤ・ラッカセイ・キュウリ・チンゲンサイ・ブロッコリー・スティックセニョール・キャベツ・カリフラワー・芽キャベツ・葉ネギ・ササゲ・エダマメ・オクラなど。
秋の野菜苗の一例
秋は気温も下がり涼しくなって家庭菜園にはぴったりの季節です。
アイスプランツ・レタス・タアサイ・アサツキ・ハクサイ・芽キャベツ・ミツバ・タマネギ・ソラマメなど。
冬の野菜苗の一例
冬は春に向けての土の準備をする「土づくり」の季節です。ですが、「寒さに強い品種」で植え付けできる苗もあります。
タマネギ・ソラマメ・サヤエンドウ・ジャガイモ・カリフラワー・スティックセニョール・キャベツ・リーフレタス・レタスなど。
用土について
果樹や草花を園芸用に栽培する土壌を用土(ようど)と呼び、「基本用土」「補助用土(改良用土)」「培養土」に分けることができます。
用土にはたくさんの種類があります。代表的なものをご紹介します。用土についてわからないことがございましたらご相談ください。
基本用土
混ぜるときの基本となる土壌で、畑や庭の土なども含まれます。「黒土」、「赤玉土」、「鹿沼土」などの種類があり、それぞれが通気性、保水性、保肥性などにおいて異なる特性を持っています。
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黒土:関東ローム層で採取される、火山灰を母材とする表層土です。「黒ぼく土」とも呼ばれており、有機質を多く含む軟らかい土で、保水性、保肥性に富むが、通気性、排水性が悪いので、腐葉土などを混ぜて使います。
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赤玉土:関東平野の火山灰層である、関東ローム層の赤土を乾燥させ、ふるいにかけ大粒、中粒、小粒と粒の大きさで分けたものです。通気性・水はけ、保水性のバランスが良く、肥料成分は含まれていません。
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鹿沼土:栃木県鹿沼市付近の関東ローム層で採取される、軽石を主成分とする土です。通気性、保水性に優れるが、有機物をほとんど含まない酸性土です。
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荒木田土: 水田の下層土や河川の堆積土で粘土質が高く有機質を多く含み、保肥・保水性に優れていますが、水はけや通気性に劣るので、スイレンなど水生植物の栽培に使用されます。
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水苔:湿原に生育するコケを乾燥させたもの。特に保水性に優れ、通気性や保肥力にも優れます。着生ラン・山野草の栽培、ハンギングバスケットの土の乾燥防止などに使います。
補助用土(改良用土)
補助用土は基本用土の通気性、保水性、保肥性などを改良するために用いる土のことです。
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腐葉土:主に落葉広葉樹の葉を発酵させたものです。有機物が豊富で通気性や保水性、保肥性がよく、基本用土に混ぜて使用されます。秋や冬に枯れて落ちた樹木の葉や枝が長い年月をかけて、土状になったものを指します。必ず黒くなった発酵済みのものを用います。
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堆肥:野菜や果物の皮などを発酵させた植物性のもの、虫や小動物の死骸、牛糞、鶏糞などを発酵させた動物性のものなど、その種類は多岐にわたります。通気性、水はけ、保水性、保肥性を改善し、微量要素を添加する効果もあります。
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ピートモス:水苔などが堆積されてできた強酸性用土です。保水性や保肥力に優れています。軽量でハンキングバスケットによく用いられます。
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バーミキュライト:ひる石と呼ばれる鉱物が原料で人工的に作られた土です。保水性や保肥性、通気性に優れています。土壌改良剤として以外にも、種まき用土や水耕栽培用の土としての利用もできます。
培養土
基本用土と補助用土がバランス良く配合され、特定の植物に合うように改良された土のことです。そのまま使用できるため、ガーデニングや家庭菜園初心者にもおすすめの土です。
「花・野菜用」「種まき用」「プランター専用」など、それぞれの栽培に適した土が配合されているものを取りそろえております。
肥料について
植物は光合成を行い自力で炭水化物やたんぱく質などを作って成長していきます。そして植物は自分の体を作るために、根を使って土の中にある必要な栄養を吸収しています。植物が体を作るために必要とする栄養はほとんど決まっていて、栽培を重ねるごとに土の中の栄養素は減ってしまいます。
減ってしまった栄養素を補うために肥料を使います。どのような肥料をいつ、どうやって与えたらいいのか、わからないことや疑問に思うことなどお気軽にご相談ください。
有機質肥料と無機質肥料の違い
肥料には有機質肥料と無機質肥料があります。有機質肥料は主に、油粕、骨粉、魚粕、貝殻(本来は無機)、草木灰などの植物や動物由来の有機物から作られ、無機質肥料はリン鉱石などから抽出したり、石油や硫酸などから作られる硫安、尿素(本来は有機)、過リン酸石灰、塩化カリなどから作られます。それぞれにメリットとデメリットがあります。
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有機質肥料
動植物由来の有機物から作られ表示された成分以外にも生育に必要な成分が含まれています。発酵や分解してから徐々に植物に吸収されるため、ゆっくり効きはじめしばらくの間持続するものが多いです。また、一度に多く与えても濃度障害が出にくいなどのメリットがあります。デメリットとして、未熟な有機質肥料は分解過程での窒素飢餓や、発熱などで根に害を与えたり、独特の臭気が発生したり、また有機質を餌とする虫が集まってしまうなどの点があげられます。 -
無機質肥料
無機質肥料は化学肥料ともいわれ、汚れにくくニオイも少ないことが特徴です。一般的に表示されている成分量はすべて植物に利用されるので肥培管理がしやすいです。しかし、多く与え過ぎた場合、過剰障害が出やすくなります。
肥料の種類
肥料にも、単肥、複合肥料、化成肥料及び配合肥料といったさまざまな種類があります。それぞれ肥料の特性がありますので、目的に合わせて肥料をお選びください。
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単肥
チッ素、リン酸、カリの三要素のうち1つの成分だけ含む化成肥料の一種です。特定の成分を補う場合や複合肥料の原料に使用します。 -
複合肥料
チッ素、リン酸、カリの三要素のうち2つ以上の成分を含む肥料です。 -
化成肥料
数種類の肥料に何らかの化学的な工程を加えて製造された肥料です。さまざまな形状(固体・粒状・粉、液体等)があり、肥効期間をコントロールできます。 -
配合肥料
数種類の肥料を目的にあわせて単に混ぜ合わせた肥料です。
肥料の効き方
肥料は、肥料効果があらわれるまでの時間により、速効性、緩効性、遅効性の3種類に分けられます。
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速効性肥料
肥料成分がすぐに溶け出しすぐに効果が現れますが、長続きしません。無機質肥料の単肥、液体、粉状や粒状の化成肥料などがあります。速効性肥料は追肥やお礼肥に使われます。 -
緩効性肥料
肥料成分が長期間に渡って溶け出し、効果が長く持続する肥料です。元肥及び追肥のいずれにも使用できます。 -
遅効性肥料
土壌中の微生物や水分などによって分解されてから、少しずつ効果が現れ長期間に渡って効果が持続します。有機質肥料や有機質肥料をベースにした配合肥料がこの種の肥料です。
固型肥料と液体肥料
肥料には、固形肥料と液体肥料があります。一般的に、液体肥料は速効性の効き目があります。それぞれ用途や性質が異なりますので、植物の種類や与える時期などによってお選びください。詳しくはお尋ねください。
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固型肥料
元肥として土に混ぜ込んで使うものと、追肥として土の上にまいて使うものがあります。一般的に無機質肥料が原料のものは緩効性、有機質肥料のものは遅効性です。 -
液体肥料
水で希釈して使う原液タイプとそのまま使用することができるストレートタイプがあります。一般的に効きめは速効性なので、主に追肥として鉢植えなどで使われます。
元肥と追肥とは
施肥のタイミングによって元肥(もとごえ)と追肥(ついひ)の2種類に大別できます。
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元肥(待ち肥・肌肥)
草花、花木や庭木を植える時に用土にあらかじめ混ぜておく肥料のことです。遅効性肥料や緩効性肥料を用います。 -
待ち肥
苗などを植えつける前に、根が伸びそうな位置に与えておく肥料のことです。 -
肌肥
種と一緒に混ぜて与える肥料のことです。 -
追肥
植物の成長に合わせ、足りない栄養を補うために使用する肥料のことです。速効性の液体肥料と緩効性の固形肥料をあわせて使うと効果的です。 -
お礼肥
花を咲かせた後や果実を実らせた後の植物に、お礼をこめて、植物の回復を促すために使用する肥料のことです。速効性の液体肥料などを用います。 -
芽だし肥
春先の新しい芽が出る直前から少し芽が出始めたころ、肥料を多く必要とする植物に与える肥料のことです。液体肥料か粉状のものを、濃度は通常より薄くするようにします。 -
寒肥
多くの植物が休眠中の冬季に与える肥料です。効果が長く続く元肥と同種の肥料を与えます。